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生き苦しさの原因ー「空気」と「世間」

更新日:2023年2月10日

本日は、「空気を読む」の「空気」と「世間」とは何か?そして「空気との戦い方」について考えてみたいと思います。

皆さんは、外に出ているときマスクを付けていますか?外していますか?

 公式にはもう「外しても良い」となっていますが。。。。私の見る限りでは90%の人は、マスクを付けています。これは、公式の見解ではなく、「空気を読んでいる」からだと思います。

 この「なんとな~~くマスクしないといけない感じ」「マスクしてないと、通りすがりに変な目で見られる気がする」と感じて、本当はしたくないのについマスクをしてしまう、、、というのが「空気を読む」ことだと思います。(マスクは良いものですが、したくないのに、、、が、問題です。)

 この数年、自粛警察、パチンコ店バッシング、、等、「迷惑をかける者は許さんぞ!」みたいなギスギスした空気で、無理に引きこもったり、苦労してリモートワークに切り替えたり、同調圧力が、息苦しい。。。生きることも苦しくて、自死が増えたり、、、皆さんも、いろいろなストレスと戦っておられると思います。

 私達の神、エス様はこのストレスから私達を解放したい!自由になってほしい!と願っておられます。いったい、この「空気」や「同調圧力」をどうしたらよいのでしょうか?

まずは「空気」「同調圧力」とは何なのか?考えてみましょう!

1.「空気を読め!」という同調圧力

「空気を読む」とはどういうことなのでしょうか?

 その「場の空気」を自分で察して、「同調」することです。「空気を読め」と強制してくるのが同調圧力です。

 マスクの例は分かりやすいと思いますが、世の中には様々な同調圧力がありますよね。もう生まれてから、死ぬまで、ずっとこの「空気」の同調圧力に囲まれていると言っていいでしょう。

 何か同調しないといけない、この息苦しい感じ、、、マスクや感染のことだけではなく、皆さんの住んでいる地域、学校、会社、団体、、、等、それぞれのコミュニティの中に必ずあるものです。

 まずこのコミュニティを「世間」と呼ぶことにします。「世間」とは自分と利害関係のある人達の世界です。古の昔から農村等として存在し、時代と共に形は変われど、現在も日本で強い力を発揮しているものです。

2.「空気」とは何か?

 では「空気」とは何でしょう?「空気」とは、それぞれの「世間」の中の

・暗黙のルール

・暗黙の了解

・言わなくても分るその中の常識

・皆が無意識に従っているルール

・聖書みたいに文章になってないルール

・世間ごとに様々なルール

以上のような「ルールを強制する力」であり、空気に支配されているのが「世間」なのです。決して「違ってもいいよ」「同調しなくてもいいよ」とは言いません。

3.「世間」「空気」に共通する5つのルール

 ただ、様々な空気、ルールと言っても伝統的に共通のものがいくつかあるようです。昔はこれがポジティブに機能していたと思いますが、近代化とともに人々を縛り、苦しめるようになってきたようです。

①お返しというルール

 今でも頂いたご祝儀の半返し等、贈り物とお返しのルールは強固なものがあります。

 最近でも「LINEの既読スルーは許さない」といった面倒くさいルールがしっかりと働いています。

 お返しをしない人はルール違反です。人格を疑われます。

②長幼の序というルール

 昔はまさしく年功序列、年齢が上の人に従うというルールでした。

 最近では、カリスマ的な人、マウントを取る人、スクールカースト、ママ友カーストのような新しい序列になっています。

 つまり、市民社会のように皆が平等ではなく、必ず上下関係になるのです。

③共通の時間というルール

 とにかく一緒に行動するということが大切です。昔は農作業で、共に田植え、共に草刈り、共に災害対策しなければ、命に係わるほど「一緒に~」が大切でした。また、これにより一体感を感じるという良い面がありました。

 しかし最近は、「トイレも一緒」、「仕事が無くても残業を一緒」といった形で、とにかく何でも「みんなで一緒」というのが、結構窮屈で面倒くさいようです。

 しかし、その和を乱すような行為は村八分の対象です。みんなと一緒ではない「異質な人」「よそ者」は、世間の中に入れないのです。

差別的で排他的なルール

 もともとは、農村のような世間において、和を乱すに者は「村八分」といって「葬式と火事以外は一切無視」という罰を与えてきました。

 その村八分の伝統が現代の世間でも受け継がれ、学校などでは「シカト」という、全体がある一人を無視するという残酷ないじめとして現れています。海外には、このようないじめは無いそうです。

 日本は排他的であると、よく言われます。夫が外国人なので、経験的にもそう思います。勿論、これは外国人に限らず、よそ者、異質の者、同調しない者に対して、まるで人間扱いしないかのような対応をすることです。こわ!

呪術性、変わったルール

 これは、そこにしかないような特殊なルールのことです。それでも従わないといけません。例えば「お祭りのときは、(一風変わった)コレとアレをしないといけない」等です。

 最近では、中高生のブラック校則に声を上げた高校生が話題です。「髪の毛は染めてはいけない。でも生来金髪の人は黒く染めなくてはいけない!」といったように、あり得ないような変なルールが実施されてきたのです。

キリスト教は避ける

 世間に関する著書では、以上の5つのうちのどれかですが、ここでは、⑥「キリスト教は避ける」を加えたいと思います。

 これは、クリスチャン人口1%以下(世界最低)という状況を見れば一目瞭然です。日本には迫害も、禁教令もありませんが、「キリスト教はちょっとね。。。」という空気が浸透しているのです。多分、豊臣秀吉キリシタン迫害の頃からなのでしょう。今でもしっかりこの空気が働いています。

4.どんな「世間」がある?

 「世間」とは、自分と利害関係のある人達だけで作られている世界です。

・伝統的世間・・・昔は、農村というのが一番よくある世間でした。あとは武士とお殿様による藩という世間、江戸の町民による世間等がありました。

・新しい世間・・・その後、明治維新、世界大戦等、を通して日本にも、人権、法の支配、民主主義が入って「市民社会」というものが出来上がったように思えたのですが。。。。。なんと「世間」は、その後、学校、会社、町内会、部活、PTA、趣味のサークル等いろいろな形で生き残ったのです。一番大きな世間が「日本」です!日本の文化というものは強烈な空気と言えるでしょう。

・最新の世間・・・やはり、ネットという「世間」でしょう。動画や、SNSで、いろいろと交流できるようになり、ネットの世間が作られています。一見、良さそうに見えるのですが、実際は、このネットが炎上する、つまり、何か発言するとそれを非難しバッシングするということが増えています。コロナが始まってから、かえって息苦しさを増大させているようです。

・教会という世間?・・・多くの教会も何か独特の「空気」(聖書以外の伝統、常識、組織の教え)に支配されてしまっているように感じます。

5.「空気」の正体は?

 では「空気」の正体は、一体、何なのでしょう?

 所説ありますが、私は聖書に基づき、これはまさしく「悪霊」だと思っています。

さて、あなたがたは、過ちと罪とのために死んだ者であって、かつては罪の中で、この世の神ならぬ神に従って歩んでいました。空中に勢力を持つ者、すなわち、不従順な子らに今も働く霊に従って歩んでいたのです。エフェソの信徒への手紙2:1-2

 以上のように、人は「この世の神ならぬ神」、まさしく「世間」や「空気」を神の様に頼りにして同調してきたのです。それを「空中に権威をもつ悪霊」だと言っています。

6.「空気」と戦う方法

 ここからが、今回のメインです!

 この「空気」や「世間」に縛られず、流されずに、自分らしく生きていくためには、どうしたら良いでしょうか?いくつかの具体的な戦略をご紹介します。

①「空気」を「敵」と認識し、戦う姿勢をとる

 これまでは「空気を読む」ことを目指していたと思いますが、これからは、空気を敵とみなして戦う姿勢をとるのです。「空気はあえて読まない」「空気を読んでも従わない」「空気に流されない」「同調しない」、、、という姿勢にチェンジすることです。できるできないは問いません。方向を変えるのです!

②敵を知る・・・「空気」「世間」「同調圧力」について学ぶ

 「敵を知る」というのは戦いの常識です。敵の強さ、戦い方、武器、、、等を知らなくては戦いに勝つのは難しいです。そのためにはまず「知識」を手に入れてください。

以下が、お勧めです。

③自分の所属する「世間」を分析する

 では、自分はいったいどんな「世間」の中で生きているのか?を理解することは、とっても大切です。例えば、ブラック校則なども今になってやっと表に出てきたわけですが、大切なのは「自分は?」を考えることです。ヒントしておススメは以下の通りです。

・ブラック校則等の話題を参考にして自分の世間と比べてみる。

・新しいサークル、コミュニティ、教団に参加して、自分の世間と比べる。

・エレ―ベータ―や電車等で、知らない人と会話をしてみる。

・外国人と交流して日本という世間と比べてみる。できれば外国語で。

④自分にできる「空気を壊す」「水をさす」「流されない」行動をとる

そして無理のないところで、空気を無視し、自分のやりたいことを少しづつ実行していきましょう。

・外でマスクを外す。

・会議で手を挙げて発言する。

・自由な発言をするための訓練「アサーティブ・トレーニング」等に参加する。

・今までやりたくなかったけど、同調していたことをやめてみる。

・今の苦しい「世間」から逃げる!・・・特に今すごく苦しんでいる方!今すぐ、その世間から逃げてください!助けを求めてください!逃げていいんですよ。逃げ道は見つかります!

⑤最後に最強の戦いの武器!・・・・キリストを信じてください。そして助けて!と祈ってください!

 いろいろな著者(クリスチャンではない)も、聖書の神を本気で信じることができれば、「空気」問題は解決すると言っています!聖書をそのまま信じる信仰です。

教会とかは気にせず、ぜひ、信じて祈ってみてください!

キリスト者である私達は、エペソ6章の信仰の武具をとって戦うことですね!イエス様は、私達に自由を与えてくださいます!ホントです!

「私たちの戦いは、人間に対するものではなく、支配、権威、闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊に対するものだからです。」エフェソ6:12

「主が私を遣わされたのは捕らわれている人に解放を~打ちひしがれている人を自由にし主の恵みの年を告げるためである。」ルカ4:18

 

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