2023年、明けましておめでとうございます!
ところで皆さんは「日本人とユダヤ人」の著者イザヤ・ベンダサンこと、山本七平(1921-1991)というクリスチャンをご存じですか?私はこの本で外国人の夫とのストレスが文化摩擦だと分かり、助けられた思い出があります。まだ、ネットもなく情報が少ない時代でした。 山本氏のもう一つの有名な著作が「空気の研究」です。この中で彼は日本で宣教が進まない原因として「日本教」を解説しています。
2023年のメインテーマの1つとして本日は、この「日本教」と「空気」について皆さんと考えてみたいと思います。山本七平 - Wikipedia
1. 日本教とは?
「日本教」とは、日本人が無自覚に信仰し、その価値観、考え方、行動を日々規制し、方向づけているもの、つまり宗教として山本氏が名付けたものです。
*******ウィキペディアより引用****************** 日本教(にほんきょう)とは、「日本人のうちに無意識に染み込んでいる宗教」という意味の概念を表す山本七平による造語である。奥山実は日本教がすでに芥川龍之介によって語られていると指摘する。
山本七平は『日本人とユダヤ人』で日本人は自分が日本教徒であるという自覚を持っていないが、日本教という宗教が存在し、それは血肉として日本人自身も自覚しないほどになっているので、日本教徒の日本人を他の宗教に改宗させることが可能であると考えるのは「正気の沙汰ではない」という。山本によれば日本教とは、神ではなく人間を中心とする和の思想である。
奥山実は芥川龍之介の作品である『神神の微笑』で老人が神父に語ったことば「我々の力というのは、破壊する力ではありません。造り変える力なのです。」に注目し、「日本は外来のすべてを日本化してしまう」と指摘する。 **********************引用終わり*********
日本教と聞くとよく「ああ、日本古来の神道のことですね」と言われますが、、、、、違います!神道も深く関わっていますが、神道ではありません。 また、考えや行動を規制するというと「日本の伝統文化ですね」と言われますが、、、、これも違います!日本文化も含まれますが、文化そのものでもありません。 「日本教」とは、日本にキリスト教が伝わらない理由として研究されたもので、どちらかと言えばネガティブに働く力のことを言います。決して神道や日本文化そのものを表すものではないことをご理解ください。
3.日本教の特徴・・・・日本化し、造り変える力
宗教、考え方、習慣、イデオロギー、どんなものでも、ひとたび日本に入ってくると、あちらのものとは似ても似つかないものに変質してしまい、独特な雰囲気になってしまうと言われます。
例えば中華料理店は日本に多いですが、「日本式中華料理」に変質しています。 キリスト教も、日本の教会には独特の雰囲気があり、外国でイエスを信じた人が日本に帰国すると躓いてしまうというのは、よく聞く話です。山本氏は「全ては、日本化されてしまい、日本教キリスト派、日本教仏教派、日本教儒教派に変わってしまいました。共産主義も日本教マルクス主義派です。」と言いました。 これが、日本教の力です。
4. 日本教の教え・・・・空気を読め!
日本教には聖書のような教典はなく、固定した律法、ルールもありません。では、その教えは?・・・それが「空気を読みなさい!」です。この「空気」が神、律法のようなものなのです。 この「空気」が問題です。聖書の神のように一人でもないし、その場その場で内容も様々ですし、すぐに変化してしまうのです。
一例が、マスクです。正式発表では「外ではマスクをしなくてもいいです!」となっているのに「空気が許さない感じ・・なので、結局はマスクしています。」という人が多いのではないでしょうか?これが空気の力です。同調圧力ですね。
日本にはこのような様々な「空気」がありますが、それを誰も教えてくれないので、自分で「察する」ことと「従う」ことが常に要求されます。これが「空気を読みなさい」なのです。そして「空気を読まない者」(KYですね)は、罰として、よそ者扱いにされます。
5. 空気とは?・・・その場その場の律法の力
では、空気とは何なのでしょう?山本氏は言ってます。
「『空気』とはまことに大きな絶対権をもった妖怪である。一種の『超能力』かもしれない。何しろ、・・・なぜそれを行ったかを一言も説明できないような状態に落とし込んでしまうのだから」(「空気」の研究)
世の中には様々な「場」ー家族、友人、地域、会社、学校、サークル、教会、、等ーがあり、それぞれに「場の空気」があります。例えば私の前の会社では、、、
・黙って周りに合わせなさい。 ・挨拶はこういう風にしなさい。 ・仕事の前はAとBを掃除しなさい。 ・仕事はCさんの言う通りにしなさい。 等々です。これを自分で察して、実行することが求められました。
実は私はKY(空気読めない)です。私はこの空気の律法を察することができず、仲間外れになったことが何度もありました。以前はKYであることを恥じていましたが、今は「KYで良かった~!!」と思っています!
そもそも、山本氏の著書「日本人とユダヤ人」も「なぜ、日本にはキリスト教が伝わりにくいのか?」ということを追求したものです。彼は、日本教徒に宣教するのは難しいと言っています。 また、その昔、カトリック宣教師オルガンティーノも「日本だけは、逃げ出したい。何か不思議な力が潜んでいて、私の使命を妨げている」と言っていたそうです。また世界最大の教会のチョーヨンギ牧師、、、等々も「日本は難しい」と表明しています。
日本の宣教は難しいのです!・・・クリスチャン人口1%未満!で世界最低です!迫害も禁教令もないのに。。。。
また、これは私自身も経験していることですが、、、海外では、証しも宣教もずっと楽にできます。そして、聖書を深く理解し、深い悔い改めが導かれます。不思議です。それが日本へ帰国した瞬間・・・もやっとして分からなくなります。
私は、これが、目に見えない日本教からの迫害だと思っています!霊的迫害です! 日本のクリスチャンは、知らないうちに迫害され、宣教どころか自分の信仰さえ邪魔されているのではないでしょうか?ところが、それに全く気付いていないという、苦しい状態だと思います。
7. 空気の正体は?・・・・空中に働く勢力、悪霊!
では聖書的に、日本教に働いている力、「空気の力」とはいったい何なのでしょうか?これは個人的な見解ですが、私はエペソにある空中の権威、悪霊だと思っています。
「さて、あなたがたは、以前は自分の過ちと罪のために死んでいたのです。この世を支配する者、かの空中に勢力を持つ者、すなわち、不従順な者たちの内に今も働く霊に従い、過ちと罪を犯して歩んでいました。」エフェソ2:1-2
そして、八百万の神々ではないですが、八百万の空中の勢力がそれぞれの場を支配し、その場の空気に同調するよう圧力をかけているのだと思っています。日本におけるその数々の悪霊のボスを個人的に
「日本教の霊」
と呼びたいと思います。この日本の悪霊界のボス的存在は、ダニエル書にも書かれている「~の国の君」と同様のものです。
「ペルシャの国の君が、二十一日の間わたしの前に立ちふさがったが、天使の長のひとりであるミカエルがきて、わたしを助けたので、わたしは、彼をペルシャの国の君と共に、そこに残しておき、~」ダニエル書/ 10章 13節
そういうわけで、これまで私達はこの日本教の霊の影響を受けてきたのですが、これからは、戦っていかなくてはなりません。海外では悪霊は凄く分かりやすく活動するそうですが、日本教の霊は隠れて働くのが非常に上手く、気付きにくいです。2023年はこの日本教の霊が、今まで以上に具体的に暗躍すると思われます。
しかし、日本教の特徴を理解し、効果的に戦う時、神の勝利が現れていくことでしょう!ぜひ、キリストの兵士として、戦いの準備をしていきましょう!
「悪魔の策略に対抗して立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。」エフェソ6:11-12
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